当農園は、もみ殻を手に入れやすい環境にあり、随分前から燻炭を作ってきた。
もみ殻を低温でいぶすと燻炭ができる。
夕方に仕込んで、様子を見ながら朝方頃に出来上る。
水で冷やして完全に消火できたら乾かして所定の場所へ保存しておく。
燻炭は様々な用途に使えるため、使いたいと思った時にいつでも使用できる状態をキープしたい。
ところが、ある日いつものように燻炭を作って、明け方確認しにきた所、完成前に水で消し止められていた。
消火のために準備しておいた200Lの水が使われ、半分ぐらいの所で鎮火していた。

一体誰がやったのだろう。
身に覚えがないだけに気味が悪い。
数日後、犯人!?が判明した。
消防署の方が訪ねて来られ、事情を説明して下さった。
営農目的の燻炭づくりは法律でも認められていることは承知しているが、その時は人も居らず苦情が入っていることもあり消火したとのこと。
飛散および消火対策をし、かつ地域住民に配慮した上で行って欲しい。
誰からの苦情かは個人情報の観点から申し上げられないとのこと。
消防隊も電話があれば出動しなければならい立場であることが分かった。
燻炭づくりは長時間に渡り、煙も臭く、特に洗濯物には大ダメージなので、公害以外の何物でもないと感じる方は多い。
実は私も数年前まで同じ考え方をしていた一人である。
トラクタが道路に落とす土や、喫煙者、飲酒者に対する見方など立場が変われば見方も変わるというやつである。
燻炭を使わなくても農業をしている所はいくらでもある。
まったく関係ない人に迷惑かけてまですることじゃないとおっしゃる方がいることも知ってます。
それでも使ってみると燻炭の効果は素晴らしくなかなか変わるものがないのが実感。
じゃあどうする、止めるのか。
とりあえずの結論。
以下の対策を追加して、もう少し燻炭づくりを続ける。
- 製造量は減らす。
- 水道設備を整える。(汲置き水量200Lを確保)
- 飛散対策として、不燃物で囲む。
- 事前に消防署へ届け出。
月日の経過とともに居住者も増え、配慮が必要なことを実感する。
できることはしていくつもりだが、いつか燻炭づくりが出来なくなる日がくるかもしれない。
関係ないと思っている方には、迷惑以外の何物でもなく、一切止めてくれと思うに違いないからなぁ。
農業をしてない時の過去の自分を思い出す。
そんなことを考えつつ、燻炭設備の準備が進む。



コメント